はぴば

  • Day:2008.09.04 23:03
  • Cat:GS
と言う訳で若、お誕生日おめでとうございます~!

…本当は後もう一本位上げたかったのですが、ちょっと昨日今日と
忙しかったので無理でした…orz




これからちょっと書けそうなら書いてみます



追記

書いてみましたが何しろ一発書きの為、多々おかしい所もあるかと
思いますが、そこら辺お目こぼし下さる様お願いいたしますm(_ _)m


■誕生日■



 何か忘れている様な気がする。

 朝、目が覚めてからどうにも何かを忘れている様な気がして
落ち着かないあかりだった。

「…何かあったっけなぁ……?」

 そう思うものの、どうしても思い出せない。
 何となくスッキリしない気分を引きずったまま、学校へ行った。


「若様~、誕生日おめでとうございますぅ~v」
「若ちゃん、おめでとー!」

 校門をくぐるなり、そんな黄色い声を聞かされてようやくあかりは思い出した。

 今日は若王子の誕生日だと言う事に。

 その黄色い声の集団に背中を向けながら、あかりの歩みはよろけていた。
 何でこんな大事な事を今の今まで思い出せなかったんだろう、あかりはそのまま
家に帰ってしまいたかった。

 HRで先生が入ってきてからも気まずくて、顔が上げられなくて(勿論先生の顔を
見る事なんて出来ない)まるで針のむしろに座っている様だった。
 具体的に何か悪いことをしたというわけではなかったけれども。

 そんなこんなでようやく放課後になって、あかりは一目散に教室を飛び出した。
取りあえず、何か用意しないと!もしかしたら待っているかもしれないし…、と
その想いだけで昇降口に駆け込むと、「海野さん」と今一番会いたくない人の
声が聞こえた。

 おっかなびっくり振り返ると、そこには若王子がにこにこしながら立っていて
あかりはそのまま若王子の声を聞かなかった事にして逃げたかった、今日ばかりは。

「まぁまぁ、どうぞ入って下さい。散らかしてますけど」

 結局いつもの様に化学準備室に連れてこられて。
 椅子まで勧められて、コーヒーまで頂いてしまうのだ。

「…あの、先生…」
「海野さん、いいんです」
「…はい?」
「僕だって、今朝まで忘れてましたから」
「え…?」

 それって、それって、私が先生の誕生日をすっかり忘れてましたって言う事が
ばれてるって事ー?!?!?!?!

「だから…」

 くるりと振り向いた若王子に、気持ち後ろに下がる。
 若王子はそんなあかりを見て苦笑すると、ぽんと頭に手を乗せた。

「いいんです、きみが今日この日を僕と一緒に過ごしてくれるだけで。きみが祝ってくれる、その事が嬉しいんですから」
「…怒ってないんですか?」
「…どうして?」

 若王子の深い声が聞こえてきて、泣きそうになる。

「だって、先生の…好きな人の誕生日も覚えてない子なんてって…呆れられても仕方がないもの…」

 自分で口に出すともっと情けなくなってきて、顔を上げていられなかった。
 だから、せめて顔を合わせたくなかったのに。

 グスッと鼻をすすると、頭の上の手がわしゃわしゃと動いた。
 どうやら慰めてくれているらしい、先生の誕生日なのに。

「だから良いんですって、きみがここにいてくれる、それだけで僕は幸せですよ」
「…でも」

 勢い込んで顔を上げると、真正面から見つめられていて視線をそらせなくなってしまった。

「どうしてもっていうんでしたら、きみって言っちゃいますよ?」
「え?」
「それだったら、ここにありますし」
「へ??」

 つん、と制服のリボンを引かれて意味を理解する。

「そ、そ、そ、それは…もう少ししてからって事で……」
「えー」
「『えー』じゃありません!」
「…くれないんですか?」

 思いっきりの流し目に、クラクラしてくる。

「…その予定ではありますけど、今は駄目です」
「…本当に?」

 その問いかけにこくこくと頷く事しかできない。

「じゃぁ…、プレゼントはその時で構いません。楽しみにしてますね」

 にっこり笑った先生の顔が、今までになく晴れやかに見えたのは気のせいだろうか…。



「先生、お誕生日おめでとうございます」

 まだ言ってなかった事を思いだして、そう告げた。

end

2008.09.04

 

 




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